のんびりプチ湯治

女子旅で時間に縛られずのんびりと、“プチ湯治”と…、2泊3日ほど滞在してじっくりと温泉を満喫するのもいいですね。

温泉にはいろいろ種類がありますが、温泉好きには「にごり湯」がとても魅力的ではないでしょうか?泉質により白かったり、赤茶色だったり、にごり湯には透明なお湯よりも温浴効果があるような気がします。おひとりさま女子旅でおすすめの「にごり湯の宿」を紹介していきます!

日本海をのぞむ絶景露天風呂「黄金崎 不老ふ死温泉」/青森県

日本海をのぞむ絶景露天風呂と赤茶色の温泉が魅力。「黄金崎 不老ふ死温泉(こがねざき ふろうふしおんせん)」は、青森県の西端にある「黄金崎」に湧く温泉。

古くからその存在は地元の人に知られていました。1970年にボーリングして本格的に開湯した温泉です。

「黄金崎 不老ふ死温泉」は、日本海沿いにあるJR五能線「ウェスパ椿山」駅から車で約5分のところにある温泉旅館です。ここの目玉である露天風呂は、すぐそばに日本海の荒波が迫る岩場に作られており、その風呂から眺める絶景と、赤茶色ににごった温泉が人気です。

晴れた日には間近で海に沈む夕日も見ることができるため、ぜひ時間を合わせて入ってみましょう。その光景はまさに絶景。オレンジ色に染まる海を眺めながらの入浴は感動的です。

食事は地魚のお刺身やサザエのつぼ焼きなど、津軽の漁師町深浦の新鮮な海鮮づくしの料理が味わえます。

深浦産のものをなるべく多く使っているので鮮度抜群のプリッと食べ応えのある魚介類に、満足すること請け合いです。

秘湯感たっぷりの 「乳頭温泉 鶴の湯」/秋田県

秘湯感たっぷりの山里のにごり湯でくつろぐ

「乳頭温泉(にゅうとうおんせん)」は秋田県にある、江戸時代から続く歴史ある温泉です。「乳頭温泉 鶴の湯」は田沢湖駅からバスで約45分の山深い自然の中にある、茅葺屋根の建物が人気の温泉宿。

乳頭温泉郷の中で最も古く、秋田藩主の湯治場だった歴史ある温泉です。昔話の世界に迷い込んだような、素朴な佇まいの建物は非日常感を盛り上げてくれます。

泉質と色が少しずつ違う4つのお湯が湧いており、プチ湯治ならそれぞれにゆっくりとつかって入り心地や肌触りを楽しむことができます。その中でも、自然に抱かれているような開放感を感じる大露天風呂が自慢。女性専用もあります。

「新本陣・東本陣」という棟にある普通の和室の他に「本陣」という素朴な山の一軒家をイメージした木造の建物があり、中は囲炉裏付きの和室になっています。

夕食はこの囲炉裏で食べることができ、昔の秋田の人の生活を体験できるのが嬉しいですね。天井から吊るされたランプの灯りにもほっと心がなごみます。

山奥にある、源泉かけながし 「松川温泉 峡雲荘」/岩手県

自然豊かな山奥にある、源泉かけながしの贅沢宿

「松川温泉」は、岩手の八幡平中腹の、標高800mのところにある松川渓谷沿いに湧く温泉です。その歴史は古く平安時代に発見され、それから約680年後の寛保3年(1743年)に開湯したといわれています。

「松川温泉 峡雲荘」はすべて源泉かけ流しという豊富な湯を楽しめる、八幡平の静かな山あいに建つ温泉宿です。季節に応じて新緑や紅葉など豊かな山の自然を楽しむことができます。

少し緑がかった乳白色のお湯は最初は無色透明ですが、空気に触れて乳白色へ変化していき、その日の気温や湯温によって、微妙に色に変化が見られます。たっぷりとしたお湯が流れる露天風呂はすぐそばに山々を見ることができ、春はヤマザクラや秋は紅葉など、四季折々の景色を楽しめます。鳥のさえずりを聴きながら、自然と一体化したような気分になれる温泉です。

食事は名物岩手で多く飼育されている「ホロホロ鳥」を使ったホロホロ鍋をメインに、イトウという珍しい岩魚のお刺身や山菜、キノコなどを使った山の恵みがつまったお料理がいただけます。特に「ホロホロ鳥」のだしがたっぷり出た鍋は絶品です。

秘湯の一軒宿 「奥鬼怒温泉 加仁湯」/栃木県

奥鬼怒温泉郷の中で最も種類の多い源泉。「奥鬼怒温泉(おくきぬおんせん)」は、その名の通り栃木県鬼怒川の奥、奥鬼怒に湧く温泉です。鬼怒川の源流の渓谷沿いに女夫渕、平家平、八丁、加仁湯、日光沢、手代沢の6湯の温泉を持つ一軒宿です。

「加仁湯(かにゆ)」はその一つのにごり湯をもつ温泉宿です。昭和初期に温泉郷が形成されました。「加仁湯」は鬼怒川温泉駅からバスで2時間、さらに宿専用の送迎車で30分のところにあり、秘湯感が漂います。風呂は、「黄金の湯」「奥鬼怒4号」「岩の湯」「崖の湯」「たけの湯」と泉質の異なる5つの源泉があり、それぞれ肌触りや効能も違います。

「たけの湯」はにごり湯ではなく、透明でさらっとした湯ざわりです。ごり湯も、成分や気温によりさまざまな表情を見せています。全て源泉かけ流し、加水・加温なしという贅沢な温泉を、自然に囲まれた露天風呂でお湯の違いを楽しんで、何度も入るのが楽しい「プチ湯治」にはぴったりです。

食事は地元で捕れた山菜や川魚をメインに、鬼怒川の山や川の幸を味わえる料理となっています。別注で鹿刺しやサンショウウオの天ぷらなど珍しい料理も食べられます。

温泉マニアも納得の温泉 「万座温泉 日進館」/群馬県

硫黄濃度は最高レベル。「万座温泉」は群馬県の標高1800mという山の上に位置する温泉で、湧出量540万リットルという豊富な湯量をほこり、27種類もの泉質は万病に効くともいわれています。

「万座温泉 日進館」は「万座・鹿沢口」駅よりバスで約40分のところにある万座温泉郷にある温泉旅館で、山の上ながらの絶景と趣の異なる9つの温泉を楽しめるのが魅力です。昼は山のすがすがしい空気と雄大な景色、夜は晴れていれば満天の星空を楽しむことができます。

温泉は露天風呂「極楽湯」をはじめ、檜風呂「万天の湯」や総天然木作りの「長寿の湯」などそれぞれ違ったつくりの9つのお風呂を楽しむことができます。ひとつずつじっくり入っても、プチ湯治なら時間を気にすることもなくゆっくりと入れます。

夕食は地元の旬の食材を活かした和洋中のバイキング。40種類以上のメニューを食べることができます。和食にはヘルシーに”まめ・ごま・わかめ・やさい・さかな・しいたけ・いも”の7品目「まごわやさしい」をバランスよく取り揃え、健康にもよさそうです。

好きなものを好きなだけいただけるバイキングスタイルも気楽で、いろいろ味見したいおひとりさま女子には嬉しいですね。

創業270余年の歴史を持つ 「白骨温泉 湯元斎藤旅館」/長野県

創業270余年の歴史を持つ、「白骨温泉(しらほねおんせん)」は、長野県の北アルプスの峰々と乗鞍岳(のりくらだけ)のふもとに湧く温泉です。開湯のはじまりは定かではありませんが、鎌倉時代には湧出していたと伝えられているためおよそ600年以上の歴史を持つといわれる温泉です。

「白骨温泉 湯元斎藤旅館」は、「松本駅」からさらに松本電鉄で「新島々駅」へ、そこからバスで約40分走ったところにある創業270余年の歴史を持つ老舗の温泉旅館です。大自然に囲まれていて、のんびりと贅沢に時間を過ごしたいときに落ち着いて滞在できる宿です.。

風呂は、男女入れ替え制の露天風呂が3つあります。その中でも野天風呂「鬼が城」は、周りを取り囲む木々の緑や鳥のさえずりなど、自然に抱かれているような雰囲気を感じられるおすすめの風呂です。源泉かけ流しのお湯は温度が低めのため、適度な温度に加温されて入りやすくなっています。「三日入れば、三年風邪をひかない」ともいわれるほどの名湯を、じっくりと楽しみましょう。

お部屋はこの宿を愛顧した文人にちなみ「牧水荘」「介山荘」という和室と、「昭和荘」という洋室があります。どれも木のぬくもりを感じるやさしい雰囲気の部屋です。

食事は四季ごとに厳選された信州の山川の幸、旬の味覚を堪能できる会席料理がいただけます。丁寧に調理された川魚や信州サーモン、信州ポークのしゃぶしゃぶなどに舌鼓をうって。朝ごはんには、名物温泉粥が味わえます。

神秘的な青い温泉「別府鉄輪温泉 山荘 神和苑」/大分県

大分県の名湯ともいわれる「鉄輪温泉(かんなわおんせん)」の歴史は古く、和銅6年(713年)の風土記にも記述されており、開湯は鎌倉時代の僧侶「一遍上人(いっぺんしょうにん)」によりされたと伝えられ、発展してきました。

「別府鉄輪温泉 山荘 神和苑(べっぷかんなわおんせん さんそう かんなわえん)」は、別府駅から車で約20分、別府駅から路線バスで「鉄輪口」下車徒歩約5分のところにある、日本の中でも有数の名湯といわれる別府の鉄輪温泉が湧く温泉旅館です。その中でもここ「神和苑」は全国でも数少ない「青い湯」が楽しめることで人気です。

温泉のお湯は最初透明ですが、泉質に含まれる「メタケイ酸」の「ケイ素」が酸化しそれが青色のみ光に反射し、青く見えるようになります。その後徐々に白色へ変化していくという珍しいお湯です。その日その日でいろいろな色に変化をする神秘的な温泉を、じっくりと滞在して楽しむのがおすすめの温泉です。

食事はプランに応じて最上級の黒毛和牛や新鮮なヤリイカ、有機農法で作られた野菜を鉄板焼きで楽しめるものや、地元の旬の食材を出汁のうま味を生かして丁寧に調理した懐石料理が…。

大地のパワーを感じる「栗野岳温泉 南州館」/鹿児島県

「栗野岳温泉(くりのだけおんせん)」は鹿児島県の霧島連山の西端、栗野岳の中腹に280年前に開湯されたといわれ、「栗野岳温泉 南州館(くりのだけおんせん なんしゅうかん)」は「栗野駅」から車で約20分のところにある山あいの静かな環境にひっそりと佇む温泉旅館です。

近づくだけで硫黄の香りの漂う建物の敷地内には、それぞれ泉質の違う3つのお湯があり、異なる泉質と趣の温泉を楽しむことができます。旅館の裏には湯けむりの上がる別府温泉の「地獄めぐり」のような遊歩道もあるので、散策してみるのもおすすめです。

蒸気を浴びて温泉効果を楽しむ「蒸し湯」、にごり湯の「桜湯」の他に注目したいのがこの「竹の湯」。にごり湯ですが、温泉成分が濃く底に湯の花からできた湯泥がたまるほどで、これぞ温泉!という大地のパワーを感じられる湯ざわりは、温泉好きにはたまらない。

部屋は歴史ある建物の中で少し古さは感じさせるものの、落ち着ける和室となっています。温泉三昧の後にゆっくりとくつろぐのには十分です。湯治感を感じさせてくれる昔ながらの和室のレトロな雰囲気。

食事は山川の幸を中心とした和食をいただけますが、こちらの目玉は温泉の蒸気で蒸したという「とりの地獄蒸し」。注文しておけば、一緒に食べることができます。適度に塩味の効いた鶏肉はさっぱりとした中にもうまみが凝縮していて、とても美味しい。