<交通>JR函館本線ニセコ駅下車
<泉質>含重曹食塩泉
羊蹄山を望む大自然に抱かれた温泉群ニセコ、と聞いただけでスキ-と答えが返ってくるほど、スキ-ヤ-にとっては魅惑の地です。東洋のサンモリッツと呼ばれるスキ-のメッカですが、注目を集めている湯の里でもあります。
近寄り難いガケのある山という意味のニセコアンヌプリ(1308m)を真ん中に、昆布、湯本、昆布川、五色、新見など10指に余る温泉がとり囲んでいます。
ニセコは標高250mから700mで、身体にちょっと刺激を与える程度の高原温泉です。この標高差の中に食塩泉から硫黄泉、鉄泉など、規模は小さいですが、それぞれ異なった泉質の温泉が国定公園の中に、原始林に囲まれて点在しています。
これこそ本物だと思う森林浴コ-スがあります。無理をしない身体に合った山登り、沼めぐりのハイキングや遊歩道が・・・・。野鳥も多く、俗界を忘れさせる別天地と言っても過言ではないです。冬のスキ-は、あまりにも有名で国際スキ-場が7ケ所もあります。
スキ-のほかゴルフ、テニス、ゲ-トボ-ル、サイクリング、キャンプ、釣りなど、いろんな人が楽しめる施設があります。ニセコは道産自慢の羊蹄山が最も美しく見える町です。絵で書いたような風景が広がってます。
ニセコ湯本温泉は、そばにある大湯沼が源泉です。かつては、間けつ泉で数mも熱湯を噴き上げていたと云われてますが、鉱山会社が大量の硫黄を汲み取ったため湯沼の、間けつ泉は消えたそうです。しかし沼底の噴気ガスは120℃もあり、湯面に黄色い小さな球がいっぱい浮遊しています。
硫黄の粒だろうと言われていますが、正体はまだ不明です。学術的に貴重な存在となっています。昆布鯉川温泉は、ちょっと変わった温泉卵が名物です。
卵の黄身が固まり、白身がゼリ-状という半熟卵の逆状態のゆで卵です。卵はコレステロ-ルの元凶と敬遠されがちですが、食塩泉の温泉成分で弱アルカリの良たんぱく質です。
昆布公園にコケに覆われた2つの岩が並んでいます。昔、ニセコの青年が隣村に住む美女ピリカメノコに恋をして結婚を申し込んだそうです。当時、種族の異なる結婚は厳しく禁止されていました。
どこにでもありそうな逸話ですが、以来この岩はハッピ-な夫婦岩と名付けられ現在も観光の名所となっています。