サケは昔から日本の食卓には欠かせない魚の1つです。食の欧米化が進んでも、サケは洋食にも使われるので、嫌いな人は少ないと思います。
需要が高いので、外国産のものも含め、年中サケが味わえますが、秋になると「秋鮭」と呼ばれるように、北海道界隈の天然サケの旬を楽しめます。
サケに含まれる栄養成分
青背魚に多いといわれる“オメガ3系脂肪酸”(n-3系脂肪酸)は、EPAやDHAのことですが、サケにも豊富に含まれています。
「日本人の食事摂取基準」によるとn-3系脂肪酸(EPA、DHA)の摂取量は1日1g以上が目安と記されています。
この量は、旬のサケ1切れでクリアできるのです。n-3系脂肪酸は体内に溜まった余分な体脂肪などを代謝してくれますので、お腹のゼイ肉退治にもサケはいいです。
そしてサケの切り身の鮮やかな色は、アスタキサンチンによるもの、アスタキサンチンは抗酸化作用があるため、体内の毒素などを排出に向かわせ、肌やカラダの末端にまで栄養を届ける助けとなります。
サケの種類
日本水産の調べによると、スーパーで売っている塩鮭のほとんどが国内産で、甘塩には「ギンザケ」、辛口には「ベニザケ」、一番多いのが「シロサケ」(中塩の明記がある場合も)と言われています。
★ムニエルやソテーで使う生鮭はオーストラリアやニュージーランド産の「キングサーモン」です。
★お寿司やお造りには、ノルウェー産の「アトランティックサーモン」です。
★マリネとして加工されているものは、チリ産の「トラウトサーモン」が多くなっています。
平均的な品種の使用頻度ですが、日本産の天然物が多く出回る時期は、お寿司もお造りも、国産のものを堪能したいです。しかし、用途によってサケの種類が細かく分かれているとは、調べてビックリしました。
サケの種類によって成分の含有量が違う?
前述したように、サケに含まれる成分は、どの品種でもだいたい同じですが、その成分の含油量が違ってきています。
以下は、各種類のサケ100g中の含有量順位です!
オメガ3系(n-3系)脂肪酸
- ギンザケ 8.6g
- ベニザケ 7.6g
- アトランティックサーモン 6.9g
- シロサケ 6.5g
- トラウトサーモン 5.4g
アスタキサンチン
- ベニザケ 3.0mg
- キングサーモン 1.5mg
- ギンザケ 1.4mg
- シロサケ 0.6mg
- アトランティックサーモン 0.6mg
総合的に見ると、国産のベニザケが優れていることになりますが・・・・。
塩鮭の塩分を調味料として活用
国産のサケは獲れる時期が決まっているので、たいてい塩蔵してから冷凍保存され、旬の時期以外は「塩鮭」として出回りますが、塩分過多には注意が必要です。
塩分過多はムクミや高血圧の原因にもなりますので、塩鮭を控えるのではなく、塩鮭の塩分をうまく活用するレシピを考えたいものです。
石狩鍋
味噌仕立てのお出汁にサケや数種類の野菜と一緒に煮込む石狩鍋は北海道の伝統料理です。
塩鮭を活用すれば、味噌や醤油、塩などの調味料を本来の2/3量か半分に減らしても美味しく頂けます。
鮭ごはん
塩鮭の塩分を活用した、即席ちらし寿司です。
EPAやDHAといったオメガ3系脂肪酸は、集中力UPや記憶力UPにもいいとされ、赤ちゃんの精神発達の面から、育児用ミルクに添加されるほどです。
サケはお子さんが食べやすい魚でもあるので、旬の時期に天然物も堪能したいものです。
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